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放課後等デイサービスと学校の連携の取り方|情報共有で支援を最大化

放デイと学校の連携は①計画書の目標すり合わせ②連絡帳の相互共有③年1〜2回の三者面談の3つで実現。保護者が中継役になる具体的な始め方、特別支援教育コーディネーターや合理的配慮の活用法まで支援歴9年の児発管が解説します。

最終更新:2026年06月10

放課後等デイサービスと学校の連携の取り方|情報共有で支援を最大化

放課後等デイサービスと学校の連携は、①計画書(個別の教育支援計画×個別支援計画)の目標すり合わせ、②連絡帳・報告書の相互共有、③年1〜2回の三者面談、の3つの方法で実現できます。学校と放デイが直接連絡を取り合うのは個人情報の観点から難しいケースが多いため、保護者さまが情報の中継役になることが現実的です。放デイでの成長が学校に活き、学校での経験が放デイに反映される——この連携こそが最も効果的な支援を生み出します。

この記事の結論(30秒でわかる)

  • 連携の方法は3つに整理できる:①学校の「個別の教育支援計画」と放デイの「個別支援計画」の目標すり合わせ、②連絡帳・報告書の相互共有、③年1〜2回の三者面談です。今日始めるなら、連絡帳に学校での様子をひと言書くだけでも効果があります。
  • 保護者が連携の「司令塔」になる:学校と放デイの直接連絡は個人情報の観点から難しいケースが多く、保護者さまが中継役になるのが現実的です。「学校の情報を放デイへ、放デイの情報を学校へ」というサイクルを意識するだけで支援の質が変わります。
  • うまくいかない時は専門家を巻き込む:相談支援専門員・各学校の特別支援教育コーディネーター・静岡市の教育支援相談センターなど第三者の活用が有効です。合理的配慮の申請には、放デイが作る情報提供書も役立ちます。

なぜ学校との連携が必要?

学校と放デイが「独立したタコツボ」になると、支援がちぐはぐになるからです。お子さまは1日のうち、学校と放デイというまったく異なる環境で過ごします。連携がないと、こんな問題が起きます。

  • 放デイで身についたスキルが学校で発揮されていない
  • 学校での問題を放デイが知らず、アプローチがちぐはぐになる
  • 「放デイではできるのに学校では…」という段差が生まれる
  • 保護者が両方と対応しなければならない負担が増える

学校と放デイが連携する方法は?

連携の基本は「計画書の共有」「連絡帳の共有」「定期面談」の3つです。

1. 個別の教育支援計画と個別支援計画の共有

学校が作成する「個別の教育支援計画」と、放デイが作成する「個別支援計画」の目標をすり合わせることで、同じ方向を向いた支援が可能になります。保護者さまが両方の計画書を持ち寄り、担任や放デイの管理者と情報交換する機会を作ることをおすすめします。

2. 連絡帳・報告書の共有

放デイからの日々の連絡帳を学校の先生に見せる、逆に学校からの連絡帳を放デイに共有するだけでも情報連携になります。「今日学校で嫌なことがあった」という情報があれば放デイのスタッフも配慮できます。

3. 担任との定期的な面談

三者面談(保護者・担任・放デイスタッフ)を年に1〜2回設けることが理想です。「難しそう」と思うかもしれませんが、「学校で困っていること」を一度きちんと共有するだけでも支援の質が変わります。

iHomeが実践する学校連携の形

iHome(静岡市葵区古庄)では、以下のような形で学校との連携を実践する方針です。

  • 学期ごとの情報交換:担任の先生に「今学期のiHomeでの成長・課題」をまとめた報告書を保護者さま経由で共有
  • 運動会・学校行事前の準備支援:行事で使うスキル(整列・待つ・応援する等)を事前に放デイで練習する
  • 長期休暇前後の情報共有:夏休み中の生活リズム・取り組みを、2学期開始時に担任へ伝える
  • 特別支援教育コーディネーターとの連携:合理的配慮の申請・個別の教育支援計画作成に協力する

「個別の教育支援計画」と「個別支援計画」はどう違う?

作成者が違います。前者は学校(特別支援教育コーディネーター等)、後者は放デイ(児童発達支援管理責任者)が作成します。混同されやすいこの2つの計画書の違いを整理します。

比較項目

個別の教育支援計画(学校)

個別支援計画(放デイ)

作成者

学校(特別支援教育コーディネーター等)

放デイ(児童発達支援管理責任者)

内容

学校教育での支援目標・方法

放デイでの支援目標・方法

保護者の関与

作成への参加・同意が求められる

作成への参加・同意が求められる

連携の理想形

2つの計画書の目標をすり合わせて一貫した支援を実現する

保護者は何をすればいい?連携の「司令塔」になる

保護者さまが情報の中継役=「司令塔」になることが、最も現実的で効果的です。学校と放デイが直接連絡を取り合うことは個人情報の観点から難しいケースが多いためです。「学校からの情報を放デイに伝え、放デイからの情報を学校に伝える」このサイクルを意識するだけで、お子さまの支援の質は大きく変わります。iHomeでは保護者さまが学校に伝えやすいよう、月の支援サマリーを定期的にお渡しするよう心がけています。

今日から始められる最初の3ステップ

  1. 放デイの連絡帳に「学校での様子」を書いてみる:「今日学校で嫌なことがあって帰宅後に荒れました」「最近学校で友達ができてきたようです」など、学校での情報をひと言放デイに伝えるだけで、事業所側がその日の対応を調整できます。
  2. 担任への連絡帳に「放デイでの様子」を書く:「放デイで順番を守る練習をしています」「最近癇癪が少し減ってきました」など、放デイでの変化を学校にも伝えましょう。
  3. 三者面談を提案してみる:「担任の先生と放デイのスタッフが一緒に話す機会を作ってほしい」と、どちらかに相談してみましょう。年1回でも直接話し合う機会を作ることで、支援の方向性が格段に揃います。

連携がうまくいっているサイン

  • 放デイで練習したスキルが学校でも使えるようになっている(例:放デイで練習した「断り方」を学校の友達に対して使えた)
  • 学校の先生が「最近変わったことがありますか?」と聞いてくれる(連携への意識がある証拠)
  • 保護者が「学校でも放デイでも同じアドバイスをもらった」と感じる(方向性が統一されている)
  • お子さまが「学校でも放デイでも同じように関わってもらえる」と感じている

特別支援教育コーディネーターと合理的配慮はどう活用する?

各学校に配置されている「特別支援教育コーディネーター」が、放デイとの連携窓口として活用できます。担任よりも特別支援教育の専門性が高い存在です。

  • 学期はじめ・学期末に「コーディネーターと話したい」と学校に申し出る
  • 「放デイでこんな支援をしているが、学校でも同様の配慮をしてもらえないか」という具体的な依頼をする
  • コーディネーターを通じて「個別の教育支援計画」の共有を求める

iHomeでは、保護者さまが学校のコーディネーターと話す前に「放デイからの情報提供書」を作成することがあります。これを担任・コーディネーターに渡すことで、放デイでの様子が学校側に伝わりやすくなります。ご希望の保護者さまはご相談ください。

合理的配慮の申請に放デイの情報が役立つ

学校での「合理的配慮」を申請する際に、放デイが持っている支援情報が役立ちます。「この子は指示を視覚的に示すと理解しやすい」「騒がしい環境では集中が難しい」といった情報は、放デイが日々の関わりの中で把握しています。

  • 合理的配慮の例:座席の位置を前列にする・テスト時間を延長する・板書を写す代わりにプリントを配布する・クールダウン場所を設ける
  • 放デイができること:「どんな配慮が効果的か」を学校に伝えるための情報提供書を作成する

合理的配慮の申請は保護者さまが学校に申し出ることができます。iHomeでは、申請に役立つ情報をまとめてお伝えするサポートも行う方針ですので、ご相談ください。

連携がうまくいかない時はどうする?

第三者に仲介を頼むのが有効です。「担任の先生が忙しくて話せない」「放デイと学校の方向性が合わない」というケースも現実にはあります。その場合は次の順で動いてみてください。

  1. 相談支援専門員に仲介を依頼する
  2. 学校のコーディネーター(特別支援教育コーディネーター)に相談する
  3. 静岡市の教育支援相談センターなど第三者機関を活用する

iHomeでは、必要に応じて保護者さまと一緒に学校との連携を図るサポートも行う方針です。「どこに相談すればいいかわからない」という時はまずiHomeへご連絡ください。

よくある質問

Q. 学校と放デイが直接連絡を取り合うことはできますか?

A. 個人情報の観点から難しいケースが多いです。そのため保護者さまが「学校の情報を放デイへ、放デイの情報を学校へ」と伝える中継役になるのが現実的で、連絡帳の相互共有から始めるのが手軽です。

Q. 三者面談はどのくらいの頻度で行えばいいですか?

A. 年に1〜2回が理想です。保護者・担任・放デイスタッフが一度きちんと「学校で困っていること」を共有するだけでも、支援の方向性が格段に揃います。

Q. 特別支援教育コーディネーターとは何ですか?

A. 各学校に配置されている特別支援教育の窓口役の先生です。担任より専門性が高く、個別の教育支援計画の共有や合理的配慮の相談など、放デイとの連携窓口として活用できます。

Q. 合理的配慮の申請は誰がするのですか?

A. 保護者さまが学校に申し出ることができます。座席の位置・テスト時間の延長・クールダウン場所の確保などが例で、放デイが作成する情報提供書(どんな配慮が効果的かの情報)が申請の助けになります。

まとめ:保護者が仲介役となり専門家を巻き込む

学校と放デイの連携は「自然にできる」ものではなく、意識的な働きかけが必要です。保護者さまが仲介役を担い、相談支援専門員や特別支援教育コーディネーターといった専門家を巻き込むことで、お子さまを取り巻くすべての環境が同じ方向を向いた支援が可能になります。

連携のために保護者さまができることは次の5つです。①放デイの連絡帳に「学校での様子」を定期的に書く、②学校への連絡帳に「放デイでの変化」を伝える、③年に1〜2回、担任と放デイスタッフの情報交換の場を設ける、④個別の教育支援計画と個別支援計画の目標のすり合わせを依頼する、⑤特別支援教育コーディネーターに合理的配慮の申請を相談する。iHomeでは連携支援に積極的に取り組んでいます。お気軽にご相談ください。

出典:こども家庭庁「障害児支援施策」

iHome
監修

iHome 児童発達支援管理責任者(支援経験9年)

放課後等デイサービスの現場で9年間、お子さまの支援に携わってきました。この記事は、現場での実体験と最新の制度情報に基づいて内容を監修しています。

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