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不登校の子どもが安心して通える居場所づくり|放デイという選択肢

不登校のお子さまにとっての居場所として、放課後等デイサービスが果たす役割を解説。開所後に予定している受け入れ体制や段階的なアプローチを紹介します。

最終更新:2026年04月12

不登校の子どもが安心して通える居場所づくり|放デイという選択肢

不登校のお子さまにとって、学校以外の「安心できる居場所」を確保することが回復の第一歩です。放課後等デイサービスは受給者証があれば利用でき、学校に通っていなくても通所が可能。iHomeでは、開所後は不登校のお子さまに対して、本人のペースに合わせた段階的なアプローチで支援していく方針です。

不登校の現状と放課後等デイサービスの関係

文部科学省の調査によると、小中学校の不登校児童生徒数は約30万人を超え、過去最多を更新し続けています。静岡市でも同様の傾向があり、不登校の低年齢化も進んでいます。

不登校の背景はさまざまですが、発達特性が関わっているケースは少なくありません。「教室の音がつらい」「先生の指示がうまく理解できない」「友達との関わり方がわからない」——こうした困りごとが積み重なって学校に行けなくなるお子さまを、私たちは9年間の現場で数多く見てきました。

放デイは「学校に行っていなくても通える」

放課後等デイサービスの利用条件は「受給者証を持っていること」であり、学校に在籍していれば、実際に登校しているかどうかは問われません。つまり、不登校の状態でも放デイを利用することができます。

平日の午前中から利用できる事業所もあり、iHomeでも学校休業日のスケジュール(10:00〜)で受け入れを行っていく予定です。「学校には行けないけど、iHomeなら行ける」というお子さまは実際にいらっしゃいます。

学校以外の居場所がなぜ重要なのか

不登校のお子さまが自宅に閉じこもった状態が続くと、以下のようなリスクが生じます。

  • 社会とのつながりが失われ、孤立感が強まる
  • 生活リズムが乱れ、昼夜逆転になりやすい
  • 「自分はダメだ」という自己否定感が強くなる
  • 同年代の子どもとの関わりがゼロになる

学校以外に「安心して通える場所」があることで、社会とのつながりを維持し、生活リズムを整え、自己肯定感を少しずつ回復していくことができます。

居場所に求められる3つの条件

9年間の支援経験から、不登校のお子さまにとっての居場所には3つの条件があると考えています。

  1. 強制されない:「来なければならない」「参加しなければならない」がない
  2. 受け入れてもらえる:ありのままの自分を否定されない
  3. 少しだけ背中を押してもらえる:「やってみようかな」と思ったときにサポートがある

iHomeでは、この3つの条件を支援の土台に置いています。「来るだけでOK」からスタートし、お子さまの気持ちに寄り添いながら、少しずつ活動の幅を広げていきます。

iHomeの不登校児受け入れ体制

iHomeでは、開所後不登校のお子さまに対して以下のような体制で支援を行っていく予定です。

1. 初回面談で丁寧にヒアリング

不登校に至った経緯、お子さまの特性、保護者さまの不安やご希望を時間をかけてお聞きします。「とにかく学校に戻してほしい」というご要望をいただくこともありますが、まずは「お子さまが安心できる状態をつくること」が優先だとお伝えしています。

2. 段階的なアプローチ

段階

目標

具体的な対応

第1段階

「行ってもいいかな」と思える

見学・短時間の体験利用。無理に誘わない

第2段階

定期的に通える

週1〜2回からスタート。好きな活動を中心に

第3段階

他の子と関われる

少人数の活動に少しずつ参加

第4段階

自信がついてくる

役割を持つ、得意なことを活かす場面をつくる

第5段階

次のステップを考える

学校復帰、別室登校、フリースクール等の選択肢を一緒に検討

この段階を順番に進める必要はありません。行ったり戻ったりしながら、お子さまのペースで進めていきます。

3. 学校との連携

保護者さまの同意のもと、在籍校と情報共有を行うことがあります。iHomeでの様子を学校に伝えることで、学校側も復帰に向けた準備がしやすくなります。ただし、お子さまが「学校に報告されるのが嫌だ」と感じる場合は無理に行いません。

保護者さまの不安に寄り添う

不登校のお子さまを持つ保護者さまは、「自分の育て方が悪かったのでは」「将来どうなるの」といった不安を抱えていらっしゃることがほとんどです。

保護者さまのメンタルが安定していることが、お子さまの回復にとっても重要です。iHomeでは保護者面談の時間を設け、お子さまの様子を共有するだけでなく、保護者さまのお気持ちに寄り添う時間も大切にしています。

静岡市の不登校支援に関する相談窓口

静岡市では、不登校に関する以下の相談窓口があります。

  • 静岡市教育委員会 教育相談:TEL 054-254-5140
  • 葵区 障害者支援課:TEL 054-221-1589(受給者証の申請相談)
  • 静岡市子ども若者相談センター:TEL 054-221-1314

受給者証の取得方法については受給者証の取り方ガイドもあわせてご覧ください。

不登校のお子さまが通い続けられる理由

「放デイに行くのも嫌がるかもしれない」と心配される保護者さまも多いですが、学校が苦手なお子さまでも放デイに通い続けられることが多いのはなぜでしょうか。その理由を整理しました。

学校と放デイの違い

比較項目

学校

放デイ(iHome)

人数

30〜35名のクラス

定員10名の少人数

活動の強制度

全員が同じ授業に参加必須

参加できる活動から選べる

評価・比較

テストや通知表で評価される

その子の成長を個別に見る

スタッフの目

先生1人で30〜35人を見る

スタッフが手厚く配置

失敗したとき

クラス全員の前での失敗になりやすい

少人数で安全に失敗できる

放デイは「学校の縮小版」ではなく、全く異なる環境です。学校で傷ついたお子さまでも、放デイでは違う自分を発見できることがあります。

不登校と発達特性の関係

不登校の背景に発達特性が絡んでいるケースは非常に多いと感じています。9年間の現場で見てきた中で、以下のようなパターンがよくありました。

  • ASD傾向:明文化されていないルールが理解できず、友達関係でつまずく
  • ADHD傾向:忘れ物や遅刻が続き、先生や友達に注意されることで自己否定感が高まる
  • 感覚過敏:教室の蛍光灯・騒音・においが苦痛で体調が悪くなる
  • 学習障がい(LD):読み書きの困難から勉強への嫌悪感が強くなり、学校回避につながる

発達特性が背景にある不登校の場合、「学校への不安を取り除く」だけでなく、「特性に合った環境と支援を整える」ことが根本的な解決につながります。放デイはその環境の一つになります。

iHomeが実践する「居場所支援」の具体例

iHomeで不登校のお子さまに対して実際に行っている支援の例をご紹介します。

お子さま(中学1年生・不登校歴6か月)のケース

お子さまは人混みが苦手で、電車や公共の場所にもほとんど出られない状態でiHomeに来ました。最初の1か月は、スタッフと1対1で好きなことだけをする時間を過ごしました。レゴブロックが得意なお子さまは、毎回違う作品を作り、スタッフが「これすごいね」と心から感心することで、少しずつ自信を取り戻していきました。

3か月後には、他の2〜3名のお子さまと同じ部屋で過ごせるようになり、6か月後には「みんなのブロックに混ぜて」と自分から言えるようになりました。

保護者さまへのアドバイス

不登校のお子さまを持つ保護者さまに、9年間の現場経験からお伝えしたいことがあります。

「登校させること」よりも「安心させること」が先

不登校の段階で「とにかく学校に行かせなければ」という焦りは、お子さまをさらに追い詰めることがあります。まずは「安心できる場所がある」「自分を受け入れてくれる人がいる」という状態を作ることが最優先です。

保護者自身の精神的健康も大切

お子さまが不登校の場合、保護者さまも大きなストレスを抱えています。「自分のせいだ」という自責の気持ちを一人で抱え込まず、相談支援事業所や放デイのスタッフに気持ちを吐き出してください。

まとめ:「学校だけが居場所じゃない」

お子さまにとって、学校が全てではありません。学校以外にも安心して過ごせる場所があること、自分を受け入れてくれる大人や仲間がいることが、お子さまの回復と成長にとって大きな力になります。

iHomeは静岡市葵区古庄にある定員10名の放課後等デイサービスです。不登校のお子さまも、まずは見学から始めてみませんか。お子さまとご一緒でも、保護者さまだけでもかまいません。受給者証の有無にかかわらず相談に応じますので、お問い合わせをお待ちしていく予定です。

iHome
監修

iHome 児童発達支援管理責任者(支援経験9年)

放課後等デイサービスの現場で9年間、お子さまの支援に携わってきました。この記事は、現場での実体験と最新の制度情報に基づいて内容を監修しています。

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