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放デイ卒業後はどうなる?18歳以降の選択肢と準備すべきこと

放課後等デイサービスは18歳で卒業。その後の選択肢(就労移行支援・就労継続支援・生活介護・グループホーム等)と、在籍中から準備すべきことを解説します。

最終更新:2026年10月01日

放デイ卒業後はどうなる?18歳以降の選択肢と準備すべきこと

放課後等デイサービスは原則18歳(高校卒業)で利用が終了します。「卒業後は何もなくなるの?」「今から何を準備すればいいの?」——お子さまの将来を考えると不安になる保護者さまは少なくありません。

結論から言うと、放デイ卒業後にも利用できるサービスは複数あります。大切なのは、在籍中から少しずつ情報収集と準備を始めることです。この記事では、18歳以降の選択肢と、放デイ在籍中に始められる具体的な準備を解説します。

放デイ卒業後の主な選択肢

サービス名

対象

内容

期間

就労移行支援

18〜65歳

一般企業への就職を目指す訓練

原則2年

就労継続支援A型

18歳〜

雇用契約を結んで働く(最低賃金以上)

期限なし

就労継続支援B型

18歳〜

雇用契約なしで働く(工賃制)

期限なし

生活介護

18歳〜

日中活動・生活支援

期限なし

自立訓練(生活訓練)

18歳〜

生活スキルの集中訓練

最長2年

一般就労

—

企業に就職(障がい者雇用枠含む)

—

グループホーム

18歳〜

共同生活による自立支援

期限なし

「うちの子はどれが合う?」3つの判断基準

基準1:一般企業で働くことを目指す場合

就労移行支援が最も一般的なルートです。ビジネスマナー・パソコンスキル・コミュニケーション訓練を受けながら、実際の企業でのインターンシップも経験できます。2年間の期限がありますが、その間に就職先を見つけることを目指します。

ある高校3年生のお子さまは、放デイで身につけた「報告・連絡・相談」のスキルが就労移行支援でも評価され、スムーズに訓練に移行できたそうです。放デイでの積み重ねが、次のステップの土台になります。

基準2:働くことに不安がある場合

就労継続支援B型で、自分のペースで「働く」経験を積む方法があります。工賃は月1〜2万円程度ですが、「毎日決まった場所に通う」「作業を完了させる」という経験自体が力になります。

B型からA型へ、さらに一般就労へステップアップするケースもあります。「いきなり就職」ではなく、段階を踏んで進む選択肢があることを知っておいてください。

基準3:日常生活の支援が継続的に必要な場合

生活介護で日中活動の支援を受けながら、グループホームでの生活を組み合わせる選択肢があります。「働くことが難しい」場合でも、生活の質を高める支援は継続して受けられます。

在籍中から始めたい3つの準備

生活スキルのステップアップを表すイラスト

準備1:生活スキルを身につける

卒業後にどの進路を選んでも必要になるのが基本的な生活スキルです。

  • 時間管理:時計を見て行動する、約束の時間に間に合うように準備する
  • 金銭管理:買い物をしてお釣りをもらう、お小遣い帳をつける
  • 移動:公共交通機関のルートを覚える、ICカードを使う
  • 身だしなみ:TPOに合った服装を選ぶ、清潔を保つ
  • 自分の特性を伝える力:「こういうことが苦手です」「こうしてもらえると助かります」と言えること

これらのスキルは一朝一夕では身につきません。放デイの支援計画に「卒業後を見据えた目標」を入れてもらうことで、日々の活動の中で自然に練習できます。中学生・高校生になったら、ぜひ児発管に相談してください。

卒業後を見据えた事業所選びでは、「自立支援に力を入れているか」が重要です。見学チェックリスト15選で確認ポイントをチェックしてみてください。

準備2:進路情報の収集を始める

高校1年生頃から情報収集を始めるのがおすすめです。

  • 就労移行支援事業所の見学(複数箇所を比較)
  • ハローワークの障がい者専門窓口への相談
  • 障がい者就労・生活支援センターへの登録
  • 特別支援学校の進路指導部との連携
  • 先輩保護者の体験談を聞く(親の会など)

情報収集は「今すぐ決める」ためではなく「選択肢を知る」ためです。選択肢が見えると、漠然とした不安が具体的な計画に変わります。

準備3:相談支援専門員と早めにつながる

18歳以降は「障害福祉サービス」の対象になり、利用には新たなサービス等利用計画が必要です。この計画を作成するのが相談支援専門員です。

放デイ在籍中から相談支援専門員とつながっておくと、お子さまの特性や支援の経緯を理解した上で計画を作成してもらえるため、移行がスムーズになります。

よくある不安と回答

Q. 18歳を過ぎても放デイを使い続けることはできますか?

特例として、市区町村の判断で20歳まで延長が認められるケースがあります。「高校に在学中である」「移行先がまだ決まっていない」など事情がある場合は、相談支援専門員を通じて市区町村に相談してください。ただし原則は18歳(高校卒業)までです。

Q. 就労移行支援と放デイは併用できますか?

18歳未満の間は放デイ、18歳以降は就労移行支援という流れが基本です。同時利用は原則できません。

Q. 障がい者手帳がないとサービスは受けられませんか?

手帳がなくても、医師の診断書や意見書があれば利用できるサービスが多くあります。まず相談支援専門員に確認してください。

Q. 親亡き後はどうなりますか?

グループホーム・後見制度・信託制度など、長期的な視点での準備が必要です。この点については、相談支援専門員や市区町村の窓口に早めに相談しておくことをおすすめします。

まとめ:卒業は「終わり」ではなく「次のスタート」

放デイの卒業は支援の終わりではなく、大人の福祉サービスへの移行です。利用できるサービスは複数あり、お子さまのペースに合わせた進路選択が可能です。

大切なのは、在籍中から少しずつ準備を進めること。「まだ先の話」と思わず、中学生・高校生になったら生活スキルの目標設定と情報収集を始めてください。

iHomeでは、在籍中から卒業後の進路を見据えた支援を行っていく方針です。「将来のことが不安」という段階でも、お気軽にご相談ください。

「卒業後を見据えた支援をしてくれる事業所」を見つけるために、見学の完全ガイドをぜひご活用ください。「卒業後の移行支援はどう考えていますか?」と質問するだけで事業所の姿勢がわかります。

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監修

iHome 児童発達支援管理責任者(支援経験9年)

放課後等デイサービスの現場で9年間、お子さまの支援に携わってきました。この記事は、現場での実体験と最新の制度情報に基づき、内容を監修しています。

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