相談支援専門員とは?役割・セルフプランとの違い・見つからない時の対処法
相談支援専門員とは、サービス等利用計画を作成し福祉サービスをコーディネートする専門家で、費用は無料です。セルフプランとの違い、見つからないときの4つの対処法、上手な付き合い方を支援経験9年の児発管が解説します。
最終更新:2026年06月10日

相談支援専門員とは、障がい児・者の「サービス等利用計画」を作成し、福祉サービスの利用を総合的にコーディネートする専門家です。費用は無料(公費負担)で、保護者さまの自己負担はありません。静岡市内では担当が見つかりにくいケースもありますが、セルフプランの活用や静岡市障害者総合相談センター(054-275-5280)への相談など、有効な対処法があります。
この記事の結論(30秒でわかる)
- 相談支援専門員は無料で使える支援のコーディネーター:アセスメント→サービス等利用計画の作成→事業所との調整→モニタリングまでを担います。費用は国・都道府県・市区町村が負担するため、保護者さまの費用負担はありません。
- セルフプランは「急いでいる・単独サービス利用」向き:保護者さま自身が計画を作成する方法で、すぐに申請を進められる一方、定期的なモニタリングは原則ありません。複数サービスを使う場合や支援が複雑な場合は専門員への依頼がおすすめです。
- 担当が見つからないときは「複数打診+総合相談センター」:3〜5事業所への同時問い合わせ、セルフプランでの先行申請、静岡市障害者総合相談センター(054-275-5280)への相談で打開できるケースが多いです。
相談支援専門員とは?どんな役割がある?
相談支援専門員とは、相談支援事業所に在籍し、福祉サービスの利用計画づくりから事業所間の調整までを担う専門職です。主に以下のことを行います。
- アセスメント:お子さまの状況・ニーズ・家族の希望などを聞き取る
- サービス等利用計画の作成:どのサービスをどのくらい使うかの計画書作成
- 事業所との調整:複数の事業所をまとめてコーディネート
- モニタリング:定期的に計画の見直しを行う(通常6ヶ月〜1年ごと)
重要なのは、相談支援専門員のサービスは無料ということです。費用は国・都道府県・市区町村が負担します。保護者さまの費用負担はありません。
セルフプランとの違いは?
セルフプランとは、相談支援専門員に依頼せず、保護者さまが自分でサービス等利用計画を作成する方法です。どちらも無料ですが、手間・専門性・モニタリングの有無が異なります。
比較項目 | 相談支援専門員に依頼 | セルフプラン(保護者が自分で作成) |
|---|---|---|
費用 | 無料 | 無料 |
作成の手間 | ほぼ不要 | 保護者が書類を作成する必要あり |
専門性 | 専門家が作成・調整 | 保護者の判断に依存 |
モニタリング | 定期的に行われる | 原則なし(更新時のみ) |
待ち時間 | 事業所の空きによっては数週間〜数ヶ月待つことも | すぐに作成・提出できる |
おすすめの場合 | 複数サービス利用・支援が複雑な場合 | 急いでいる・単独サービス利用・手続きに慣れている場合 |
セルフプランの書き方:静岡市版サンプルイメージ
静岡市のセルフプラン(サービス等利用計画案)には、以下の内容を記載することが求められます。iHomeでは、記入のポイントを個別にご案内しています。
- 利用者の現状:お子さまの現在の状態・困りごとを具体的に記述
- 総合的な支援の方針:支援を通じて実現したいこと
- 長期目標・短期目標:1年後・半年後にこうなってほしいという目標
- 利用するサービスと目標:放デイを週○回利用し、○○を目標とする
- 支援担当者の役割分担:家庭・学校・放デイがそれぞれ何をするか
相談支援専門員とどう付き合えばいい?
「困りごとを具体的に伝える」「計画書を形だけにしない」「モニタリングを軽視しない」の3つが基本です。9年間の現場経験から、上手に相談支援専門員を活用しているご家庭には共通点があります。
1. 「困ったこと」を具体的に伝える
「うまくいかない」という漠然とした話より「朝の支度に1時間かかって毎日困っている」という具体的な状況を伝えることで、より的確な支援計画が作れます。
2. 計画書を「形だけ」にしない
「計画書は役所への提出書類だから内容はなんでもいい」と思っている保護者さまもいらっしゃいますが、計画書はお子さまの支援の方向性を示す大切な文書です。作成時に希望やお子さまの現状をきちんと盛り込んでもらいましょう。
3. モニタリングを軽視しない
半年〜1年ごとのモニタリング面談は、支援の見直しをする重要な機会です。「変化なし」と形式的に済ませるのではなく、新たに気になること、うまくいっていることを率直に伝えてください。
最初の面談で伝えるべき5つのこと
初めて相談支援専門員と面談する際、何を話せばよいか迷う保護者さまが多くいらっしゃいます。9年間の経験から、最初の面談で伝えておくと支援の質が上がる5つのポイントをご紹介します。
- ①お子さまの「できること・得意なこと」:苦手なことだけでなく、強みを共有することで支援の方向性がポジティブになります。「パズルが得意」「特定のテーマへの興味が強い」など具体的に伝えましょう。
- ②日常の具体的な困りごと:「朝の支度に毎日1時間かかる」「着替えで毎朝癇癪が起きる」など、困っている場面・頻度・程度を具体的に伝えます。
- ③保護者自身の状況(就労・ケア体制):共働きかどうか、他のきょうだいの状況、サポートしてくれる家族の有無なども支援計画に影響します。
- ④利用したいサービスのイメージ:「週に何回くらい通わせたい」「送迎があると助かる」「学習支援が充実しているところがいい」など、希望をあらかじめ整理しておきましょう。
- ⑤「今一番困っていること」の優先順位:問題が複数ある場合、何を最も解決したいかを明確にすると、専門員も計画を立てやすくなります。
相談支援専門員と放デイの情報共有の仕組み
相談支援専門員と放デイ事業所は、サービス担当者会議を通じて情報を共有します。担当者会議は通常、受給者証の新規申請時・更新時・状況が大きく変化した時に開催されます。この会議には、保護者・担当者・放デイスタッフ・学校の担当者などが参加します。
iHomeでは、担当者会議の前に「お子さまの現在の状況・支援の工夫・課題」をまとめた報告書を作成し、会議の質を高めるよう努めています。「会議で何が決まるのか不安」という保護者さまには、事前に内容を説明してから臨んでいただけるようサポートする方針です。
相談支援事業所はどう探す?見つからないときは?
静岡市では、市のWebサイト「静岡市福祉サービス情報提供システム」から相談支援事業所を検索できます。一方、全国的に相談支援専門員の人数が不足しており、静岡市内でも「担当してもらえる事業所が見つからない」「数ヶ月待ちと言われた」というケースが出てきています。このような場合の対処法をご紹介します。
- 複数の相談支援事業所に同時に問い合わせる:一か所だけでなく、3〜5事業所に連絡を入れてみましょう
- セルフプランを活用する:専門員が見つかるまでの間、セルフプランで申請を進めることで支援を開始できます
- 障害者支援課に相談する:窓口で「相談支援専門員が見つからない」と伝えると、地域の状況を踏まえた情報を得られることがあります
- 放デイ事業所に情報を求める:地域の相談支援事業所に詳しい放デイスタッフに相談する方法も有効です
静岡市内の主な相談先
- 葵区エリア:市内各所に複数の相談支援事業所があります。静岡市の障害者福祉サービス事業所一覧(静岡市HPで公開)から検索可能です。
- 静岡市障害者総合相談センター:054-275-5280。相談支援事業所の紹介・マッチングも行っています。「担当が見つからない」という場合は真っ先にここへ相談してみてください。
- iHomeからの紹介:iHomeでも、地域の相談支援事業所についての情報提供を行っています。「現在、担当者が見つからなくて困っている」という方のご相談も受け付けています。
相談支援専門員は変更できる?
変更できます。「担当の専門員と相性が合わない」「連絡が取れない」「モニタリングが形式的」などの理由で担当変更を希望する場合は、相談支援事業所に直接「担当者の変更」または「別の事業所への変更」を申し出ることができます。遠慮なく申し出てよいことです。
変更の際は、これまでの支援計画・モニタリング記録を引き継いでもらえるよう依頼しましょう。情報の連続性がお子さまの支援の質を保ちます。
よくある質問
Q. 相談支援専門員の利用に費用はかかりますか?
A. かかりません。費用は国・都道府県・市区町村が負担するため、保護者さまの自己負担は無料です。
Q. 相談支援専門員が見つからないときはどうすればいいですか?
A. 3〜5事業所への同時問い合わせ、セルフプランでの先行申請、静岡市障害者総合相談センター(054-275-5280)への相談が有効です。放デイ事業所に地域の情報を聞く方法もあります。
Q. 相談支援専門員は途中で変更できますか?
A. 変更できます。相談支援事業所に「担当者の変更」または「別の事業所への変更」を申し出ることができます。その際は支援計画やモニタリング記録の引き継ぎを依頼しましょう。
Q. セルフプランと相談支援専門員への依頼、どちらがおすすめですか?
A. 複数のサービスを利用する場合や支援内容が複雑な場合は相談支援専門員への依頼、急いでいる場合や単独サービスの利用で手続きに慣れている場合はセルフプランが向いています。
まとめ:相談支援専門員は心強い味方
相談支援専門員は、お子さまと家族の支援を包括的にコーディネートしてくれる心強い味方です。無料で利用でき、モニタリングを通じた継続的なサポートが受けられます。静岡市内で専門員を探している方、セルフプランで悩んでいる方は、iHomeへお気軽にご相談ください。地域の相談支援事業所情報もご案内します。
出典:こども家庭庁「障害児支援施策」/サービス等利用計画・計画相談支援は児童福祉法・障害者総合支援法に基づく制度です。
iHome 児童発達支援管理責任者(支援経験9年)
放課後等デイサービスの現場で9年間、お子さまの支援に携わってきました。この記事は、現場での実体験と最新の制度情報に基づいて内容を監修しています。



