特別支援学級・特別支援学校と放デイの違いは?併用方法と就学相談
特別支援学級・特別支援学校は学校教育、放課後等デイサービスは児童福祉法に基づく放課後の福祉支援で、併用できます。4つの選択肢の比較表、週3〜5回の併用スケジュール例、静岡市の就学相談の流れ(年長4〜5月申込み)まで解説します。
最終更新:2026年06月10日

特別支援学級・特別支援学校は学校教育法に基づく「学校教育」、放課後等デイサービスは児童福祉法に基づく「放課後の福祉支援」で、両方を併用できます。実際、特別支援学級・特別支援学校に通うお子さまの多くが放デイを並行利用しており、下校時間が早い特別支援学校では週3〜5回利用するご家庭が多い傾向です。
この記事の結論(30秒でわかる)
- 役割がまったく違うので「どちらか」ではなく併用できる:特別支援学級・特別支援学校は授業時間中の教育、放デイは放課後・長期休暇の療育と生活支援を担います。費用も義務教育は無料、放デイは1割負担(月額上限あり)と異なります。
- 併用のメリットは「支援が途切れない」こと:学校での困りごとを放デイで練習・克服でき、長期休暇中も支援が継続します。保護者さまの就労や休息を支えるレスパイト効果もあります。
- 就学相談は年長の4〜5月頃から早めに動く:静岡市は教育委員会の就学相談窓口(054-354-2100)に申込み、アセスメントを経て12〜1月頃に就学先が決まります。並行して放デイの見学・申請を進めると入学後すぐ利用できます。
特別支援学級・特別支援学校・放デイの違いは?
最も大きな違いは、根拠法(学校教育法か児童福祉法か)と利用時間帯(授業中か放課後か)です。4つの選択肢を表で比較します。
比較項目 | 通常学級(支援なし) | 特別支援学級 | 特別支援学校 | 放課後等デイサービス |
|---|---|---|---|---|
根拠法 | 学校教育法 | 学校教育法 | 学校教育法 | 児童福祉法 |
主な目的 | 教育 | 特別な教育支援 | 特別な教育支援 | 療育・生活・社会性支援 |
利用時間 | 学校授業中 | 学校授業中 | 学校授業中 | 放課後・長期休暇 |
費用 | 義務教育は無料 | 義務教育は無料 | 義務教育は無料 | 1割負担(上限あり) |
申請先 | - | 学校・教育委員会 | 学校・教育委員会 | 市区町村(受給者証) |
特別支援学級とは?
特別支援学級は、通常の小中学校内に設置された少人数の学級です。障がいの種別に応じて「知的障がい学級」「自閉症・情緒障がい学級」「肢体不自由学級」などがあります。
通常学級との交流(交流学習)も行われるため、地域の子どもたちとの関わりを保ちながら、個別の支援を受けることができます。
特別支援学校とは?
特別支援学校は、障がいの程度が重いお子さまや複数の障がいを持つお子さまが通う専門の学校です。視覚・聴覚・知的・肢体不自由・病弱の5種類があり、小学部から高等部まであります。専門性の高い教員が個別の教育支援計画に基づいて指導します。
放デイとはどう組み合わせる?連携のメリット
特別支援学級・特別支援学校に通うお子さまの多くが、放課後等デイサービスも並行して利用しています。その理由は、学校教育では補いきれない「放課後の時間の充実」と「療育の継続」です。
学校と放デイが連携することで得られるメリット
- 学校での「困りごと」を放デイで練習・克服できる
- 学校の先生が気づかない家庭や放デイでの成長を学校に伝えられる
- 長期休暇中も支援が途切れずに継続できる
- 保護者の就労や休息が支えられる(レスパイト効果)
放デイが学校・家庭と連携する具体的な方法
iHomeで実践している学校・家庭との連携方法をご紹介します。
- 連絡帳(デジタル)の活用:毎回の通所後、その日の活動内容・様子・気づきを保護者さまにお伝えしています。保護者さまから学校での様子を聞いた内容も次回の支援に反映します。
- 個別支援計画の共有:作成した個別支援計画を保護者さまと確認し、希望があれば学校との共有資料としても使えます。
- 担当者会議への参加:相談支援専門員が開催する担当者会議に放デイスタッフが参加し、学校・家庭・放デイが同じ方向を向いて支援できる体制を整えます。
- 保護者面談の定期実施:iHomeでは最低3ヶ月に1回は保護者面談を実施し、学校生活や家庭での様子も含めて総合的に支援方針を確認していく方針です。
静岡市の特別支援学校・特別支援学級の概況は?
静岡市内には複数の特別支援学校があります。代表的な機関として静岡県立静岡北特別支援学校(知的障がい・肢体不自由等)、静岡県立静岡視覚特別支援学校などがあります。また、市内の多くの小中学校に特別支援学級(知的・情緒・肢体不自由等)が設置されています。
就学先の決定は「就学相談」を通じて行われます。静岡市教育委員会が実施する就学相談では、専門家によるアセスメントと保護者・学校の意向を踏まえて就学先が決定されます。保護者さまの希望が最大限尊重される仕組みになっていますが、早めに相談を開始することが大切です。
放デイとの併用は実際どんなスケジュール?
特別支援学校・特別支援学級に通いながら放デイを利用する場合、「下校後の14〜15時台から夕方まで週3〜5回」という形が典型的です。1週間のスケジュール例をご紹介します。
曜日 | 午前〜午後(学校) | 放課後〜夕方(放デイ) |
|---|---|---|
月曜 | 特別支援学級(午前〜14時) | iHome(14:30〜17:30) |
水曜 | 特別支援学級(午前〜14時) | iHome(14:30〜17:30) |
金曜 | 特別支援学級(午前〜14時) | iHome(14:30〜17:30) |
火・木 | 特別支援学級(午前〜14時) | 自宅または他活動 |
特別支援学校は下校時間が早い(14〜15時台)ことが多いため、放デイを週3〜5回利用するご家庭が多い傾向があります。送迎については、iHomeが学校への迎えに対応していく方針です(葵区・駿河区エリア、車で15分圏内目安)。
就学相談はどう進める?
就学相談は年長(5〜6歳)の4〜5月頃の申込みから始まります。静岡市の場合、以下の流れで進みます。
- 就学相談の申込み:4〜5月頃、静岡市教育委員会の就学相談窓口(054-354-2100)に申込む
- アセスメント・面談:専門員によるお子さまの発達評価と保護者面談(6〜10月頃)
- 就学先の検討:アセスメント結果・保護者の希望・学校の状況を踏まえて検討(11月〜)
- 就学先の決定:12〜1月頃に就学先が決定。入学に向けた準備を開始
就学相談と並行して、入学後に利用したい放デイの見学・申請も進めることで、入学後すぐに利用できる体制が整います。iHomeでは就学前のご相談も歓迎しています。
よくある質問
Q. 特別支援学級と通常学級の両方に在籍できますか?
A. はい。「交流及び共同学習」という形で、通常学級との交流が制度的に認められています。特別支援学級に在籍しながら、体育や給食などの一部の授業を通常学級で受けるケースが多くあります。
Q. 特別支援学校に通いながら地域の放デイを利用できますか?
A. もちろんです。特別支援学校に通うお子さまの多くが、放課後等デイサービスを利用しています。学校のスクールバス終着後の時間帯に送迎対応している事業所を選ぶと便利です。iHomeでは葵区・駿河区エリアの送迎に対応していく方針です。
Q. 就学先を「特別支援学校」から「特別支援学級」に変更することはできますか?
A. 就学先の変更は可能です。年度途中でも教育委員会への申請と審査を経て変更できます。ただし学校側の受け入れ準備が必要なため、早めに学校・教育委員会に相談することが重要です。
Q. 放デイと学校の支援の方針が食い違うことがありますか?
A. 食い違いが生じることはゼロではありません。そのため、iHomeでは学校の担任・特別支援コーディネーターとの情報共有を積極的に行っていく方針です。年1〜2回、保護者さまの許可のもとで学校側と直接連絡を取ることもあります。
まとめ:学校と放デイの連携で支援の力を何倍にも
特別支援学級・特別支援学校と放課後等デイサービスは互いを補完する関係です。学校での学びを放デイが補完し、放デイでの成長を学校に還元するサイクルを作るためには、保護者さまが中継役として積極的に情報を共有することが鍵です。
静岡市葵区古庄のiHomeは、特別支援学校・特別支援学級に通うお子さまのご利用も大歓迎です。静岡市での就学相談や放デイ選びについての情報提供も行っていますので、見学・ご相談はいつでもお問い合わせください。
出典:こども家庭庁「障害児支援施策」/文部科学省「特別支援教育」
iHome 児童発達支援管理責任者(支援経験9年)
放課後等デイサービスの現場で9年間、お子さまの支援に携わってきました。この記事は、現場での実体験と最新の制度情報に基づいて内容を監修しています。



